メディアジャパン学園ブログ

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2007/02/18

大楽の人生

むかし大和の国の生玉の方信というお金持ちがいました。その娘、和子の幸せを願って観音様にお聞きしたところ夢枕に立ち「加賀の国・山科の里に住む藤五郎という男に嫁げば幸せになる。」調べたところ、お告げの通り加賀の国に藤五郎はいました。藤五郎は山芋を掘っては村で売るという、貧しい生活をしていました。
大和の国から立派な嫁入りの行列が、藤五郎の貧しい家にやってきました。
「ぜひぜひ和子をあなたさまの嫁として迎えていただきたく、連れてまいりました。」
「そんな無茶な! 急に言われても…」
夢枕の話をすると、「いや、だいいちわたしは貧乏ですし…」「かまいません。どうか、お願いもうします。」「観音様のお告げじゃ仕方がない。では、どうぞわたしのお嫁さんになってください。」
方信も娘も大喜び。すぐに結婚式をあげました。
方信が用意した酒とご馳走を村人みんなにふるまって、お祝いをしました。
和子が嫁入りの為に持ってきた着物や道具がたくさんありましたが、藤五郎はそれらを、おしげもなく村の人たちにわけ与えてしまうのです。
「わては、この赤いおべべが欲しい。」「わしは、このたんすをもろうか。」・・・・・
それでも、和子は藤五郎に文句ひとついうこともなく、仲良く暮らしていました。
ある日のことです。大和から使いがきました。
「ごめんください。方信さまからこれを届けるようにたのまれて持ってまいりました。」
受け取った和子は喜びの声をあげました。
「ああ、黄金だわ。お父様がこんなにたくさんの黄金をくださった!うれしい!」
なぜか藤五郎は喜びません。
その時です。雁の群れが家の前の田に舞いおり、ようやく実った稲を食べはじめました。
「こらっ!このいたずらものめ!」
藤五郎は袋の中から黄金を取り出し、雁に投げつけました。
雁は体に黄金の粒をつけ、金色に光ながら飛んでいってしまいました。
「ああ、もったいない。大切な黄金を、雁を追いはらうために投げてしまうなんて!」
和子はあきれてしまい、悲しくなって泣きだしました。
「でもな、あんなものは芋を掘っとりゃいくらでも出てくるぞ。和子、わしが言っていることが本当か嘘か、一緒に山へ来てみるがいい。」
藤五郎が山芋をほると、山いもの髭になにか小さい粒がいっぱいくっついて出てきました。
澄んだ水で山芋をざぶざぶ洗ったところ、黄金の粒がキラキラ輝きながら沈んでいきます。
「ああ、これは黄金。本物の黄金。」
しかし、藤五郎はこの黄金を村人に配ってしまうのです。藤五郎は山芋を売れば食べていけるから、黄金はいらないと言うのです。
藤五郎のお陰でこの村はたいそう裕福な暮らしができるようになり、その後、藤五郎のために家を建て、村人たちが暮らしを支えたそうです。
藤五郎と和子はこの黄金で山科の長者と呼ばれるようになりましたが、それからも山芋を掘って幸せに暮らしました。
藤五郎が黄金を洗った泉は、現在兼六園の南側にある『金城霊沢』だそうです。『金を洗った沢』『金洗い沢』が『金沢』となって、石川県の『金沢』の地名のおこりだといわれています。

最近、思うことがあるんです。
「不満を言葉に出しても何も解決はしない。」
辛いことも、悲しいことも、嬉しいことも、生きてることも、それが普通であること、求めないこと、求めすぎないこと・・・・大楽の人生・・・・
自分の思いが、上手く言葉に出来ません。伝わりにくいかもしれませんが、最近そんなことが頭の中を巡っています。
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