メディアジャパン学園ブログ

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2011/01/25

TPP幻想

Trans-Pacific Partnership(環太平洋経済協定)が、何の脈絡も無く、昨年10月、突然浮上し、今では経済オンチの菅首相が『平成の開国』とか言って、世論を煽っている。

 

今日の中日新聞・朝刊に、帝国データバンク名古屋支店が実施した東海四県(愛知・岐阜・三重・静岡)の企業に対するTPPの意識調査結果が載っている。

記事によると回答企業の66.3%が『参加は日本にとって必要』としており、全国平均を1.3ポイント上回る結果だった。

  

TPPが日本経済・日本国民にとって良いのか?悪いのか?

様々な観点から考えてみたいと思う。

 

 

TPPとは?・・・サービスや通関など、物流・金融・保険・通信ほか幅広い分野の自由化を目指す、自由貿易の取り組み

 

 

TPP参加国 : アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド・シンガポール・マレーシア・ベトナム・ブルネイ・チリ・ペルー

 

もしかしたら・・・ここに日本も加わります。

 

 

では、日本が参加した場合のすべての国の経済規模はどのような比率になるのでしょう?(GDP比率)

 

アメリカ :67%

日  本 :24%

オーストラリア:4.7%

その他の国合計:4.2%

 

 

2008年・TPP参加国の輸出依存度(GDPに占める財・サービスの輸出)

 

シンガポール:152.6%(2007年:205.8%)

マレーシア:94.3%

ベトナム:70.1%

ブルネイ:ちょっと見つけられませんでした!^^;

チリ:38.1%

ペルー:25.3%

ニュージーランド:21.8%

オーストラリア:16.7%

日  本:16%

アメリカ:9.6%

 

 

農産物の平均関税率(2007年)

 

インド・ノルウェー:120%超

韓国:60%

タイ:35%

アルゼンチン:33% 

EU:約20%

日本:11.7%

 

 

 

さて問題です。

 

①上記のデータを見て、日本の製品をたくさん買ってくれそうな国はどこでしょう?

注:自動車等の日本の製造業はアメリカでの現地生産が60%を超えています。

(ホンダは80%)

 

②アメリカは5年間で、輸出を2倍に増やすと明言しています。アメリカはどこの国にアメリカ製品を買ってもらうつもりでしょう?

 

③日本の個人貯蓄総額はアメリカを抜いて堂々の世界一位となりました。アメリカが得意とする金融サービスの標的となるのはどこの国でしょう?

 

④日本の農産物は上記の通り、平均関税率が他国と比べ、非常に低く抑えられています。

日本の農業は手厚い保護政策に守られていると思いますか?

 

⑤以上のデータと質問を踏まえ、TPPは日本経済の突破口となり得ると思いますか?

 

最後にワタクシの意見ですが・・・・

無策の菅政権では、アメリカにいいようにされてしまうのがオチです。

食糧安保の観点からだけでなく、日本人の雇用悪化・デフレ促進リスクを考えても、TPPに幻想を抱くのは危険だと思います。

 

特に、TPP解散という流れになった場合は民主党の思うツボ。

『平成の開国』などというフレーズに騙されないで下さい。

日本の市場は、世界的に見ても、既に開放されています。

 

TPPにより日本のデフレが加速し、国内需要が増えなければ、諸外国からモノを買うことも出来ません。

また円高の現状では、輸出の増加もあまり期待できません。

(アメリカは輸出を増やしたいだけだし、その他の国は経済規模が小さ過ぎる)

結局、現状では、どこの国にもたいした効果が期待できないのがTPPなのです。

(特に、日本経済に悪影響が出る可能性が高い)

先ずは、内需拡大のため、政府がどう行動するか?にすべてがかかっています。

 

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